ホテルに就職したい、ホテルでアルバイトやパートとして働いてみたいと考えたとき、
ホテルマンになると役立つ資格や有利な資格は存在するのでしょうか?
私は数あるホテルの中でも入社難易度の高い、とある有名ホテルで働いています。
就職活動の際に、将来ホテルで働き続けるために役に立ちそうな資格をひと通り取得しました。
その経験から、7年経った今でも資格を活かして楽しく働き続けています。
というわけで、ホテルマン歴7年目の私が実際に働いてみて感じた、
面接に有利な資格や働く上で持っていると役立つ資格を厳選して記事にしてみました。
・ホテルで働きたい時に有利な資格は何か?
・働く上で持っていると役に立つスキルは何か?
これからホテル業界で働きたいと思っている方の参考になれば幸いです。
ホテルマンとして働くために「有利な」資格
まず初めにお話ししておくと、ホテルマンとして働くために必ず必要な資格というものはありません。
では、何も資格がなくても好きなホテルに就職できるのかというと、当然そうではありません。
ホテルマンとして就職活動をするうえで、一般的に一流ホテルと言われるような人気ホテルで働くには、資格を持っていた方が有利です。
資格取得、就職を目的とした専門学校があるくらいなので、人気ホテルは倍率が集中するためです。
そこで、特に持っておくと有利な資格3つをご紹介します。
これらの資格は実際に私自身も受験したことがあり、取得してよかったと思えるものだけを厳選しています。
ホテルビジネス実務検定
日本ホテル教育センターが主催している通称H検と呼ばれる、ホテルの基礎知識からサービスオペレーション、管理業務の知識を習得することを目的とした検定試験です。
ベーシックレベルからマネジメントレベルまで4段階の試験があり、年間2000人以上が受験しています。
ホテルビジネス実務検定試験(H検)の目的は以下の2点です。
- 宿泊・料飲・宴会といったサービスオペレーションから、マーケティング・総務人事・経理会計などのマネジメント業務に至るまで、ホテル業務に必要な実務知識を体系的に習得すること
- 自己学習目標の設定と到達度を把握すること
引用元:ホテルビジネス実務検定公式サイト
ホテルの業務は多岐にわたり、ホテルの知識から接客、電話対応、予約管理、経理や会計といった業務もこなしていかなくてはいけません。
この試験に合格し資格を習得することで、入社後は「即戦力」として働けるというアピールをすることができるのでおすすめです。
ホテル実務技能認定試験
接客・レストラン料飲・宿泊などにおけるホテルで働くための専門知識や語学力を総合的に習得できる認定試験です。
初級と上級の2レベルから選択でき、
宿泊部門料飲部門をはじめとした基礎知識をチェックする初級、高いレベルの接遇や管理業務をチェックする上級をスキルに応じて受験できます。
ホテル業界の第一線で活躍されていた方や有識者の方で組織された認定委員会により、ホテル実務と業界動向をふまえた能力認定試験を提供しています。基本的な知識からホテルマネジメントに関する分野まで、ホテル業界で必要とされる業務スキルの証明として就転職時にご活用いただけます。
引用元:ホテル実技技能認定試験公式サイト
合格して資格を取得できると、就職や転職で様々な部門で活躍できるという証明になるので非常におすすめです。
ホテルマンとして働く上で「役立つ」資格
TOEIC
TOEICは、自身の英語力を数値で表すことができる世界的にも最も有名な資格試験です。
ホテルの現場では、海外から旅行やビジネスで宿泊されるお客様を対応する機会がとても多いです。
特に、一流ホテルや空港近くのホテル、主要都市のホテルは毎日のように接客する機会が訪れます。
そういった場面で、英語を理解できなかったり話すことができないと、
意思疎通ができないだけでなくお客様を不安にさせたり、不快な思いをさせてしまう事になりかねません。
もちろん、近年増加している中国からのお客様に対応するため、中国語を学ぶこともおすすめですが、
まずは世界的に普及している英語を話せるようになっておくとあらゆるお客様に対応可能です。
日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。
聞く・読む力を測る TOEIC® Listening & Reading Test と、話す・書く力を測る TOEIC® Speaking & Writing Tests により、4技能(聞く・読む・話す・書く)全ての英語コミュニケーション能力がわかります。
引用元:TOEIC公式サイト
もし、英語が苦手で完璧に覚えられないという方でも、諦めず伝えたい、理解したいという気持ちがあれば大丈夫ですよ!
私も英語はどちらかというと苦手ですが、カタコトでも、ジェスチャーを交えてでも一生懸命相手に伝えようとすればなんとかなるものです。
そうやって、何度も危機を脱出してきました。
しかし、やはり就職となると話は別です。英語が理解できる、話せるという証明は就職活動の際有利に働くので、ぜひ勉強してスコアを伸ばしてみてください。
資格取得の他にホテルマンとして求められる重要な事
ホテルマンとして持っていると有利な資格についてお話してきましたが、
必ずしも資格取得が必須ではないこともお話ししました。
ホテルには様々な理由で宿泊をするお客様がいます。
例えば旅行。新婚旅行や何かの記念日の旅行で訪れたお客様は、
多くのホテルの中からこのホテルに泊まりたいと選び、この日の宿泊を待ちわびていたことでしょう。
そのような場面では、旅の気分をさらに盛り上げてもらいたいため、例えばこんな提案をしています。
その他、エレベーターホールなどで出会ったら、笑顔で短く声掛けをすると好印象です!
または、遠方からビジネスで訪れた商談終わりの心身ともに疲れ切ったサラリーマンのお客様。
今すぐにでも、ふかふかのベッドに横たわりたいと思っていることでしょう。
そういった時は、相手の負担を考えてチェックインは手短に最低限の内容を伝え、
丁寧に「ごゆっくりお過ごしくださいませ、お休みなさいませ」と労いの言葉を掛けるようにしています。
他にもこんな対応をすることもあります。
そんな風に人々の背景を想像し、場面や状況に合わせたおもてなしの接客を心がけ実行することが、ホテルマンに求められている事だと思っています。
まとめ
ホテルマンとして働くために有利な資格や役立つ資格と、本当に求められている事についてお話してきました。
資格はどれも取得が難しいものではないので、参考書や問題集をひたすら解けば必ず合格できます。
勉強することで就職した後のイメージが想像でき、接客の基礎知識や英語力は、将来どんな仕事に就いたとしても必ず役に立つ知識なので、ぜひチャレンジしてみて下さいね!
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